7年1ヶ月
震災以降、つまり2011年以降、
時間の感じ方が根本的に変わってしまって、
未だに過去との距離感がうまくつかめない。
もう7年が経った。
それよりも以前にはどうしてただろう?
いったいどうやって過去との距離感を測っていただろう?
少しずつ時間が経っていくのはわかるし、
7年前がちょっとした過去なのはわかる。
7年の間にいろんなことがあったし、
それらがだいぶ昔のこととして感じ始めてもいる。
それでも7年前にしがみつこうとしているような、
振りほどけない紐でくくりつけられているような、
ぼんやりと遠ざかるあの日々を見つめつつ、
方々に散っていく震災以降の記憶。
馴染んでいくことを望んでいるような、
必死で抵抗しているような、
もはや震災やその実害には何の関係もなく、
ただもう進みたくないのかもしれない。
進んでいることを信じたくないなかもしれない。