夜の木陰のサルパンチ

メンクラ猿の毎日をつづります。

血肉

私は子どものころ、お笑いを愛していた。

とりわけダウンタウンを愛していた。

 

彼らの笑いが体に染み付いていて、

彼らを真似ることでこれまで生きてきた。

 

ごっつええ感じ」のDVDたくさん持ってて、

今も見返すと本当に笑うしすごいって思う。

そしてそのほとんどがいまテレビでやるのは不可能だなってわかる。

明らかにコンプライアンスでひっかかるなと思う。

 

こういう笑いが許された時代が幸せだとは思わない。

それは体罰が許された時代を賛美することと同じだ。

そういう笑いを血肉としてきた自分としては苦しさを感じるけれど、

そういう笑いがよからぬ傾向を生み、

たくさんの人々を苦しめてきたのだと思う。

苦しめる側だけでなく、苦しむ方も気づかぬ形で。

 

お笑いの全てを否定する気はないし、

血肉となったものを吐き出すことは無理だろう。

いま私にできることは、

いい部分だけを抽出することだけだ。

 

体罰をやってきた教師を責めても仕方ないじゃないか。

これからやめることだけは約束してほしい。